平成15年8月5日 (火曜日)  第4832号 第3種郵便物認可 (昭和22年8月22日)
発行所  四国タイムズ社
〒761-0104 香川県高松市高松町944-4
電話087-843-8216
編集発行人 川上道大(みちお)
郵便振替 01650-6-25335  




■ 暴力団に毒された警官、絶縁の好機
    本紙の挑戦、最終局面に突入か 県民の意識改革を求めたい

     
 もはや後退は許されない。反権力の旗印は、はためいている。

 本紙川上社長がある意図を持った暴徒によって、いわれなき暴力をふるわれたこれまでの事件。すでにこの一連の事件については、本紙で繰り返し報道しているから、いまさらその詳細をここに記すことはしない。しかし、この一連の事件が現在の県警
(引いては、警察全体)の信じがたい腐敗を露呈させたことはここに刻み込んでおかねばならない。

この腐敗の構図は、これまた本紙が追及してきた検察のそれと同義、ということも同様に刻印せねばならないことである。まさしく司直と呼ばれる警察並びに検察の有り体はその腐敗度が同じであるのだ。


川上社長が、文字通り九死に一生を得た襲撃事件は、捜査という点で鑑みれば、現在のところほぼ終結している。つまり、その犯人は特定され、本来ならばその摘示から始まって刑事罰に服すところまで至っておらねばならないものなのである。

 ところが現実には、この事件についてはそこまで至っていない。

 それは何故か?

 ここに警察の腐敗が横臥しているのだ。ある警察関係者が嘆息を交えてこう言うのだ。この関係者はそんじょそこらの警察官などではない。正確なピラミッド構造を構成する警察機構の頂点に今も鎮座する人である。

「警察とその重要事件の真の首謀者、もちろん実行犯も含めてだが、これらはとても太く強いパイプで結ばれている。このパイプが通している濁った水は、過去、数々の揉み消し、今ではほとんど禁止されている別件逮捕、あるいは、違法逮捕を連続して生産してきた。まるで美しい海にヘドロを垂れ流すようにだ。   

その最大の犠牲者は、いうまでもなく、四国タイムズの川上氏だよ。ご家族を含めた貴重な生命を死の淵に晒されたんだからね。

何故こんな理不尽な暴力に対して警察は正しい力を発揮しようともしなかったのか。それは、今でも川上氏襲撃事件のホンボシが刑事罰を受けていないことで明白である。

そればかりではない。警察は、正しい力を発揮しなかったどころか、自分らの腐敗を明らかにされないために、この事件ではホンボシ側に利するような行為までやってのけた。わかりますか? 私が言わんとしていること・・・」


 暴力団と警察、そして行政、この危険な連合体

 

川上社長襲撃事件の根底は、広域指定暴力団山口組直系若林組と警察の尋常ならざる癒着の構造があるのだ。この正義派の警察関係者は第一にこの癒着を指摘しているのだ。

 そして第二に、さらにその暴力団と、れっきとした第二地方銀行である香川銀行との分かち難き関係をも指摘しているのだ。そしてその香川銀行の現会長である大林は、香川県の選挙管理委員長なのである。


 そしてこの警察関係者は、言葉だけでなく自分の手帳を取り出してざっと次のような簡単な図式を書いた。長年使いこなしたと思われる万年筆で・・・。




「このように図にするといかにも簡単なように見えるだろう? しかし、この図式にはいくつもの注釈を付けなければならない・・・」。

こう言って、この図に、これを書き加えた。



この図は、先の図の左側にくっきりと描かれた。説明の要はなかろう。が、敢えて解説すれば、警察、行政、暴力団がスクラム組んだ権力≠ヘ、暴君となって暗黒を生み出す。それを指摘する者はもはやいなくなる。敢然とそれをしようとすると命が危なくなる。川上社長がそのいい例だ、と、その警察関係者の表情が言っている。それでも、その悪しき権力に立ち向かうことこそ真の反権力であり、それが出来るのは、これも曰く良識あるマスコミ≠ニいうことなのだ。この文言を強調すべく、但≠ニいう文字を記入するときに彼の万年筆の先は撓った。音が発せられるような強い書き方であった。

「いいかね、但を入れなければならなかったのは、今のマスコミというものが如何に腑抜けになっているのかを言いたかったんだ。権力に阿り、決して危ない橋は渡ろうとしない。暗黒の行政を誰が監視するというのか? 警察はもはや、暴力団の走狗になってしまった。銀行は、その暴力団の資金源となっている。そして、その銀行の長はといえば、選良を生まなければならない政治、行政の要の職に居座っている。この布陣は、どんな凄まじいウエポン(兵器)を使っても崩れそうもない。しかしそれでもその陣地に立ち向かっていくのが反権力なのだ。川上氏事件をここに来て俯瞰して見て、権力と反権力の関係が浮き彫りにされるだろう? この異常性が現在の香川県そのものなのだ・・・」。

まさしく今の香川県での出来事は、全警察、あるいはオール暴力団、あるいは、全国首長の注目を一身に集めているのだ。

「そう、何も大袈裟には言っていない。この関係が突き崩されたとき、香川県は大きく変わる。それは保証しよう。イヤ、香川県ばかりではない、全国だろう・・・」。

すでに、

@香川県警と若林組との根深い癒着〈事件の揉み消し、別件逮捕、饗応、無辜の者への違法逮捕〉、

A香川銀行の若林組への不正融資〈井坪建設の債務肩代わり、ホープパーキングなどへの情実融資、インサイダー取引への関与〉

この件についてはすべて、「捕捉している」と先の警察関係者は言っているのだ。この条項はいずれも川上社長への不当な暴行襲撃事件に繋がっている。というより直接要因となっているのだ。


 兆しは見えてきた!

 「さらに言っておかなければいけない。それは検察腐敗の序は、川上氏と三井氏(環・前大阪高検公安部長)がつけた。この事件は、その後全国の検察官の姿勢を正すことになる。これがなければ、検察も警察同様に腐敗の汚泥の中に沈没していただろう。今、川上氏は、原田検事総長の罷免請求をし続けている。これは近い将来、きっと実現しますよ」。

検察に身を擦り寄せるマスコミもこれからはもっと糾弾されなければなるまい。

そして、ここに来て、反権力の行動が実を結ぶような動きが見えてきたのだ。

ひとつは、香川銀行への金融庁の告発がある。金融庁は、香川銀行の反社会的勢力、つまり暴力団との繋がりについてかねてより大いに注目していた。そのうえで「ようやくその繋がりを示すエビデンスが手に入った。これを精査していけば、銀行の不正はまず十中八、九炙り出すことが出来る」(金融庁幹部)というのだ。この証言は非常に重みを持ってくる。先の構図の仲のひとつの線がまさしく現実に浮き出てくるのだ。

そしてもうひとつ、次は警察である。

「もう不正は許されない。県警本部長の交代を機に一新を図ることになりそうだ」(先の警察関係者)と言うのだ。となれば、かつて若林組と我が世の春を謳歌した津島警視以下、一部特定の警察官は自動的にスポイルされることになる。

「それは間違いない」(同)

時を同じくして川上氏襲撃事件の真相も明らかになる。

時は曙光を見せ始めている。

反権力の旗印を弛まなくたなびかせてきた、その一つの答えがここで出る!



 県民期待の香川県警本部長に岩瀬充明氏が着任

 

警察庁は、五日から植松本部長の後任に岩瀬充明防衛庁情報本部電波部長が就任することに決めた。

岩瀬氏は東大法学部卒の四十七才。昭和五十四年警察庁に入庁。宮崎県警警務部長、イスラエル大使館一等書記官、警察庁長官官房広報室長、公安部参事官などを経て香川県警本部長に着任。愛知県出身。




■ 稀代の詐欺師・渡真利光武(前科十三犯)
    検察と山口組を手玉に取るのか

 検察の調活裏金問題を、大阪高検公安部長という肩書のまま告発しようとした三井環氏を、検察が「口封じ」のためだけで利用したはずの渡真利がここにきて、メキメキと詐欺師の頭角を表し歴史上の犯罪王になろうとしている。

渡真利が、なぜそこまでの地位を築くことができるのだろうか。

それは国家権力である検察の庇護の下で詐欺活動が出来るからである。

すなわち、渡真利は検察の弱みを握る事によって、検察から追及されそうな犯罪者はすべて詐欺の対象者になるということである。



例えば、現在拘留中の鈴木宗男氏の保釈を渡真利と谷弁護士が引き受けたとすると、絶対に拒否できない大仲検事に贈賄を申し込み、保釈を速やかに認めさせるのに二億円、検察の追及を「嫌疑なしの不起訴」にしてしまう料金は四億円、かかりますよ、ということにならないだろうか。

また、和歌山市の旅田前市長の事件や埼玉県の土屋知事に絡む事件はすべて、詐欺対象になるのではないだろうか。脱税事件などは渡真利からすれば、こんなにおいしい仕事はない。

いうなれば、検察の世話になる犯罪者はすべて渡真利の金儲けのお客さんになる。

すでに渡真利は三井逮捕の前に、大型詐欺事件(懲役四年)の前科十二犯であったから、検察の口封じに協力して「前科十三犯目になる五カ月間の刑務所暮らし」と引き換えに、検事総長から{葵の紋}よろしく「菊の代紋」の特別枠を貰った事になるではないか。

すなわち、検察の弱みに付け込んで、新たな詐欺の「打ち出の小槌」を手に入れたということである。

それも、すでにパートナーとしてコンビを組んでいる、ヤメ検弁護士の谷氏を渡真利の忠実な配下として役割分担させれば詐欺師として真骨頂を満喫できるのではないか。

日本国民として、こんなバカな悲しい出来事を看過することは出来ない。

ここまで来れば、原因を作った原田検事総長以下関係者は、責任を取って、渡真利と共に消えていただくしかないのではないか。


 渡真利をよく知る元刑事の話

 
生田署の暴力対策室課長の談話によれば、

「渡真利は十代に父と殺し合いのような喧嘩をし、義理人情のない、ヤクザにもなれないような男で・・・」 
「検察が利用したつもりが、反対にこの渡真利に検察と山口組が喰わえて振り廻されることになる」

「三井さんの件で前科十三犯になるから、娑婆にいるより刑務所暮らしの方が長い。今も、民事で五,六件、損害賠償を訴えられているから、今後・・・」


 亀谷組長、渡真利の詐欺被害者か、実害は山口組

 去年の九月二十四日、渡真利が服役する寸前に、渡辺五代目が桑田組長の跡目人事面で頭を痛めていることに付け込んで二億円を騙し取るシナリオを描き、桑田兼吉組長を慕う関係者や亀谷組長をそそのかして山口組から二億円を捻出させた。その二億円の使途で、お互い疑心暗鬼にさせ、内輪もめさせる結果になった。刑務所に居る渡真利が谷弁護士に金の配分先を説明させれば、亀谷組長が鶴城組長を射殺する事態もなかったはずである。

渡真利は今も検察の支配下にあり、カネの為には、何でもありの人生、検察の弱みを握っているから、何をしても許される、と思い込んでいるようだ。

親分の亀谷氏も、考えてみれば渡真利のために、仲間の鶴城組長を撃ち殺し、服役しているようなものだ。

五代目が、桑田組長を尊重するために、保釈を実現したい気持ちを巧妙に悪用したのが渡真利ではなかろうか。

山口組五代目渡辺組長に現実を冷静にみてほしい。


 渡真利をこのまま放置すれば

 
検察の不透明きわまる現状を、もしこのままにしたら、どういう事態になるのか。
五日、田中真紀子元外相の秘書給与流用疑惑を東京地検は不起訴処分に決定した。

また、すでに逮捕されている鈴木宗男元国会議員は、三回目の保釈請求を申請しても却下されたが八月末には保釈が認められるという。

これらの検察への対応は、詐欺師・渡真利と谷弁護士から大仲検事を窓口に求めてなされたものではないだろうか、と不信感が募ってくる。

前記のような推測を、国民にさせる要因は速やかに摘み取ることが急務である。


  山口組系山健組の深層

 山口組中最大の組織、山健組に静かなるうねりが起きている。もちろんそれは、同組三代目会長、桑田兼吉氏が警察庁によるでっち上げ事件で逮捕されてから進行していたのである。この不当逮捕は、前代未聞の判決と刑の確定を生んだ。その詳細はここでは記す要もないが、つまりは、三代目会長は無実の罪で極刑にされてしまったのである。山健組は会長(組長)不在で現在に至っている。すでにそれは五年を超えた。そして、今、跡目が決まろうとしている。会長不在の今、である。跡目は、同組頭の井上邦雄氏だという。「この裁定は、実は(山口組本家)五代目の示唆ありき」(関係者)だという。

「井上さんの妻子の面倒を務め(服役)の間に五代目がみていたという情≠ェ今回の人事にはある」(同)。

さて、山健組には、橋本弘文氏という会長代行がいる。本来ならば、この橋本氏が跡目を継ぐことになっていた。これは世の常で、いわゆる順当、というやつだ。

ところが、先に記したように次は井上氏≠ェ決定している。この定着を図るために五代目は、桑田三代目会長の保釈を進めていた。情と順当。この二つの分銅の重量を正確に読むことこそ頂点に立つ者〜サミット〜の最大の心得、といえまいか。

これは政治に始まり検察や警察、その他民間企業に至るまでいずれも同様である。

勇気ある裁定に期待したい。


 後藤田先生、選挙前がチャンスです

検察の調活裏金を現職のまま告発しようとした三井氏を、原田検事総長は逮捕して口封じをしました。

その手法に詐欺師・渡真利を利用したため、検察は渡真利に弱みを握られました。

また、香川県の悪徳警官が、昭和三十年前から、暴力団・若林ワ組長から酒、女、金を掴まされ、若林組に弱みを握られました。

検察も香川県警もアウトロウで生きる者に弱みを握らせた状況は同じです。これでは、正義感に燃え検事、警察官になった人たちがまともな捜査は出来ません。日本の将来を考えたとき、国民の信頼をできるだけ最小で損ねて、回復するには、次の衆議員総選挙がチャンスです。このチャンスを逃せば、検察や警察の信用失墜は致命的です。


健全な検察官や警察官が途惑うことがないためにも、後藤田先生の出番です。



■ 香川県警の捜査放棄と冤罪捜査(その5)
      殺人依頼のトライアングル捜査放棄の巻

 平成九年十一月二十九日、本紙社長宅家族に向け、四発の銃弾が発射された。この時に捜査を指揮したのが高松北署津島利夫刑事二課長で事件扱いは器物損壊、銃刀法違反(発射罪)、発射した若林組関係者をかばって、時効のできるだけ少ない罪名扱いしている。翌、十年と十一年は本紙社長に暴力行為を行ったとして若林組の幹部、安西氏と



広沢・若林組組長秘書役を、気は進まないが仕方なく逮捕している。この広沢逮捕の年は四月に総選挙があり、今回の襲撃事件解決に繋がる重要な記事が四国タイムズに掲載しているので紹介したい。


本紙・平成十一年二月号
     池田県議の物騒きわまる言動暴力団そこのけの正体を見せたのか

 四月の県議選挙に立候補する県議たちの水面下の動きが、だんだんと、激しさを加えてきた。・・・・・・・

●そんな中にあって、お正月に池田県議を訪ねた人たちが「四国タイムズをどうするのか。このままに放っておくのか」と詰めよったところ、「もう、四国タイムズが出ることはない。その証拠に一月号も来ていないではないか。実は、四国タイムズの川上に、こんど、おれのことを悪く書いて出したら、ぶち殺してやるとおどしてあるから出すことはあるまい」・・・

●地元のお年寄りの話によると、若い頃には「若い者に十万円でも渡したら、俺に楯突くヤツの始末をつけてくる」などと言いふらしていたらしい。つまり。池田県議に反対する者は殺してしまうということか。・・・・・・

●池田県議は「警察官を飼っているようなものだ」また「やくざも飼っているから、おれの自由になる」・・・

●なお、池田県議の子どもが経営するブルージャパン(産廃処理業)は、暴力団の企業舎弟といわれ、暴力団に対して多額の献金を・・・

以上の内容をすでに、五年前に掲載している。我ながらよくここまで書いたなー、というのが今の率直な気持ちである。というのも、その後、掲載内容に沿って展開しているからである。

平成十二年一月一九日夜八時半ごろ、本紙社長家族が同乗の車に、山中で、今回、安西氏が目出し帽で覆面した男に鉄パイプで襲撃されたと同じ若林組関係者に襲撃されたのである。


 

襲撃直前の本紙・一月号
     大川発砲事件は、なぜ、起こったのか池田県議と熊谷組の癒着は長い

 ●・・・・池田県議は、支持者の一人に、「おれは、警察官を飼っているようなものだ。川上あたりはどうにでもなる。また、チンピラにカネを渡したら、川上も始末してくれる」。・・・・・

●現実に、ブルージャパンを最終処分の申請をするときには、現職の大久保という警察官が、地元関係者の同意のハンを集めに回ったと聞いている。・・・・

●当時の冨田文男大川町議長は、富田組の実質経営者であったので、下請けを富田組に決めてしまった。

 その後、ブルージャパンの池田社長が、坂出市内に本部をおく指定暴力団・勝仁連合の東條会長になぜか、五百万円を渡したのでないか。

東條会長は、そのうちの二百五十万円を冨田社長宅に発砲した実行犯の横尾容疑者に二百万円、運転した宿野容疑者に五十万円を渡したらしい。東條会長は、発砲事件の犯人が発覚し、横尾容疑者が逮捕、起訴され自分にも逮捕が及ぶ直前、自殺して消えてしまった。

なぜ、当時の記事をあえて掲載したかといえば、殺人依頼の直接の動機がこの記事にあったからである。

この記事を読んだ池田元県議は、当時の若林ワ組長に次のような催促をしている。

池田「川上はこたえとらんが、殺る、殺る言って・・・どうなっているのか」

若林「ちょっと待ってくれ、今、殺ったら、ウチが殺ったことが(当局に)バレバレや」

池田「そっちがせんのやったら、よその組に頼む・・・」

若林「必ず殺るからちょっと待っといてくれ」

この池田元県議が、若林ワ組長に催促した後すぐの、平成十二年一月十九日、本紙社長家族が同乗の車に鉄パイプ襲撃を敢行している。

当時の捜査責任者はやはり津島利夫氏で、肩書きは香川県警本部捜査二課次長であった。

この時の事件扱いの罪名は、なんと、時効三年の「器物損壊と暴力行為」であった。

本紙に対して暴力団から、拳銃と鉄パイプで大方命を失うところであったからには、真犯人を逮捕して香川県の改革に役立ててもらいたいものである。今後の推移を見守りたい。


 千載一遇の機会を失う

 二カ月前の六月四日夜、元若林組舎弟で日本士道会会長の安西邦治氏が、五人ぐらいの若林組関係者に襲われた。目出し帽で覆面した三人の男が鉄パイプで襲撃し、残りは見届け人と、すぐ逃げ出せるように車で待機していた者がいたことになる。目撃者の話によれば、逃げた車はランドクルーザー・プラグと白っぽいセダンで、ランドクルーザーは川井幹部の所有車という話もある。

五日、高松北署の井上係長と警備係長の車二台が、前日に起きた安西襲撃事件の犯人たちを警備していた。そこえ、今回の襲撃事件の原因である若林組を破門になったT氏の車を追いかけて、川井幹部が木刀で逃げるTの車を叩く(現行犯)現場を一部始終、両係長は目の前で目撃した。なにを思ったのか、若林組川井幹部は、高松北署暴対課係長と警備課係長の車のうち、高松北署暴対課井上係長の車を木刀で叩き、警察の車が損傷した。井上係長は几帳面で、翌日には暴力団川井幹部をかばって、車の修理をしてバレないようにした。

はたしてこのような場合、破損した公用車は、器物損壊の証拠として、事件が解決するまではそのままの姿で保存するべきではないのか。修理費は、公費でもなく、井上係長のポケットマネーでもなく、木刀で公用車を破損(凹ます)した川井幹部に請求する筋ではないのか。

他県の対応と比較してみる。今月一日、茨城県のコンビニ駐車場から、男が盗難トラックで約二十`逃走。松井石岡署長ら警察官三人が拳銃計十発を発砲し、約一時間半後、公務執行妨害の現行犯で無職飯村賢二容疑者を逮捕した。警察官二人が負傷しており、傷害、窃盗容疑でも追及する。茨城県警監察官室は「現場の状況から、発砲は適正な職務執行だった」という。

二日、大阪府茨木市の公園で、茨木署の巡査部長が石で殴りかかってきた男に拳銃を一発発砲し、弾が男の右手に当たり約二カ月の重傷を負わせた。巡査部長にけがはなく、公務執行妨害で男を逮捕した。男は「拳銃を奪って強盗しようと思った」と供述している。飯田副署長は「生命の危険を感じて警告のために発砲しており、適正な使用だった」。

同じ日本国で香川県警の対応は反対ではないのか。被害者より、事件を起こした暴力団若林組関係者の方をかばう、それも、同じ暴力団でも親和会などは厳しく追及する。平成六、七年ころから、四国タイムズは香川県警に対して若林組関係者の犯罪と思われる容疑を何度となく、告訴、告発してきた。しかし、香川県警の幹部曰く、

「香川県の暴力団を取り締まるのに、親和会と若林組とのバランスを考えないかんから、四国タイムズの告発もどうも力が入らん。ところで、あんたも、家族のことを考えて掲載せないかん」

と、警察が四国タイムズに、若林組を怒らせるから、右翼の街宣車による攻撃、拳銃発砲、鉄パイプ襲撃などがおきると、案に、若林組側に立った発言を繰り返していたことになる。


 冤罪捜査の被害者に、朗報

 天が手をさしのべてくれたのか。

七月三十日、本紙三面で「香川県警の捜査放棄と冤罪捜査」シリーズに登場する真部組の真部廣司氏が、建設業協同組合連合会の今治会長と共に事務所を訪ねてくれた。


経緯は、平成八年、近藤秀三郎氏から恐喝された被害者の

真部氏が香川県警の冤罪捜査に協力しているとして本紙が連続して(その4)まで追及してきた。

本紙の紙面方針は「罪を憎んで人を憎まず」である。

そもそも、本紙社長と真部廣司氏の付き合いは、県会議長まで務めた真部善美氏の紹介で、友好関係は七,八年ごろから始まっていた。

しかし、十二年に真部氏が逮捕される、前と後に今治会長と三人で、本紙事務所であったのを最後に交流が途切れていた。連続して冤罪捜査の悪役の真部氏を批判する記事を、今治会長が見て心配し、真部氏を訪ねた。しかし、真部氏が留守であったので奥さんに、今治会長が逮捕されたときの自己体験談を先輩として話したようだ。それに痛く感激した奥さんが真部氏に今治さんと会うように説得し、本紙川上と今治、真部の顔合わせが久しぶりに実現した。

本紙はあくまで冤罪は許せない、事実だけを思い出して、警察からの呪縛なしで真実を話して欲しいと訴えた。
真部氏は逮捕された後は自分でも性格が変わり、だれとも話したくない状態になっていたことを素直に本紙に話してくれた。


 近藤被告人の弁護人と真部氏が初顔会わせ

 この事件は、そもそも平成八年七月十日の朝早く、過去に藤成組関係者であった尾崎が、真部組の競合相手の大政建設高木社長夫人から、大政建設が本来取る工事の談合を真部組が譲ってくれないと愚痴ったのをたまたま聞いた。

そこで、尾崎は、単純に真部を脅せば、高木夫人の機嫌を取れ、高木の方から小遣いが出るぐらいの簡単な気持ちで、近藤氏に内緒で目川を連れて真部組に行ったのが真相のようだ。このことは同月三十日に、真部氏は警察官の篠原邦雄氏に捜査状況報告書を取られたが、警察と検察との協議の上、事件にならないと没にされた。ここで話が、複雑になるが、二年後のために、但し書きをしておかなければならない。

真部氏は土木建設業の真部組と、生コン業の多和生コンを兼務経営している。七月十日の午前中に尾崎が来たのは真部組の件、同じ七月十日の夕方に富田宅で起きた出来事は多和生コンの件であることを明確に区別しなければ、冤罪の餌食になる。

真部氏が冨田氏にカネを届けたのは、七月十日から四日後で、生コン業の問題を近藤氏に依頼した金であることは間違いない。

次号に続く


■ 高松市幹部にも暴力団の影
    井竿助役のおかしな言動が目立つ

 七月七日、鈴木新栄工業社長が高松市鬼無町の自宅前で暴力団親和会組員に拳銃で撃たれ重体。犯人は翌日、自首した。この事件は起きるべきして起きた事件といっても過言はないのでないか。というのも、一年前にも鈴木社長は同じ親和会組員に襲撃され、重傷を負っている。この時も、犯人は自首して事件は解決している。どうして何度も同じ人物が繰り返し、同じ暴力団組織から狙われるのだろうか。三度と同じ事件を繰り返さないためにも、鈴木社長の側に原因がないかと、敢えて問題点をさぐってみる。鈴木社長は金儲けのために暴力団を利用するだけして、ポイ捨ての傾向があり過ぎるのではなかろうか。

本年三月五日号の四国タイムズで、増田高松市長の食肉センター建設に係わる漁業補償に五億五千万の高高裁判決は妥当と見出しした記事を掲載した。

内容は、本来なら五千万円で補償成立できるのに、「どうせ削られるなら多く言うだけ言わなきゃ、損だ」と漁業組合長に助言したのが鈴木社長である。



当時の矢野助役は五億五千万円には反対であったが、なぜかすんなり決まってしまった。言い出しっぺの鈴木社長が驚いていたぐらいである。ここに高松市井竿助役の役割が非常に不適切であったことが浮び上がってくる。

井竿氏が、脇高松市長の秘書課長であったとき、本紙が脇市長に面談を申し込んだが井竿秘書課長の判断で実現せず、本紙の追及によって脇市長は退陣した。

その後継者として登場したのが増田市長である。しかし、いまだに、本紙社長は増田市長との名刺交換さえも果たせていない。

一方、井竿助役は大物右翼会長の身内の仲人を引き受け、結婚式には、高松市の部長クラスをほとんど参列させている。また、日本皇民党の大島総裁とは深夜まで市役所で夜食を取っての会合を開いたり、平成七年の市長選挙には若林ワ組長と増田市長を面談することを阻止できず、結果的に市長室で若林ワ組長との面談を実現させている。白昼、市長室において、市長と暴力団組長と話し合うなどは、前代未聞であるまいか。

このことが市長候補の鹿島日出喜氏を選挙に出さないように組事務所やオークラホテルに監禁する事件に発展して行ったのである。

結局こういう対応が、いずれ最高裁が出すであろう判決に怯えなければならないのではないか。


井竿助役は、

「増田市長と川上さんを会わせないけれど、役不足であるが、この私がいつでも会って、話を聞きます」

と胸をはったが、

四国タイムズ・川上社長が、 

「いつからそんなに偉くなったのですか。私が情報を伝えたいのは、高松市民から選ばれた増田市長です。市長は、若林組長と会っても川上とは会えないのですか」

いやはや、真鍋知事や増田市長ともいまだに本紙社長が面談できないとは、どこかが狂っているのではなかろうか。


■ 堀議長がさぬき市長に人事の押し付け
 

 五町がさぬき市に合併され、ツインパル長尾、カメリア、春日温泉の寒川、クワタラ荘、みろく温泉の大川、大串温泉の志度、これらの福祉施設を運営、維持費削減などを狙い第三セクターで一元化を計る計画が決まっている。

合併で職員の数が余り頭を痛めている時期でもある。

しかし、堀議長の独断専行か横暴か、自らの選挙事務長を務めた長尾助役であったT氏を、議会に諮らず赤沢市長に押し付けたという。

堀議長は合併前にも議長ポストを買収して警察に逮捕されるのをもみ消した経歴がある。どちらにしても、さぬき市の議長にふさわしくないのは間違いない。


■ 死んだ鳩からメッセージ
 

私たち鳩家族は、四国新聞本社ビルの屋上や一階の配送場、制作局ビルで幸せに住んでいました。

しかしビルの持ち主は鳩の糞公害という理由で、農薬を入れたサイコロ状イモか何かを餌にして私たちを駆除しょうとしました。農薬入りとは露知らず、うかつに餌を食べてしまいました。その後、いつものように中央公園に遊びに行き、二十二日の夕方、水飲み場で力尽き死にました。不審に思ったやさしい人が高松市観光課に通報してくれ発覚されました。

いまだ腑に落ちないのは、四国新聞社ビル関係の人がまいた農薬で死んで、なぜ、四国新聞がスクープしたのか解せません。

内部から漏れ伝わる話によれば、四国新聞社幹部が緘口令を出しているようです。

このままでは死んでも死にきれません。どうか四国タイムズさん、真相を解明してください。

安易に農薬で鳩を駆除することは、

「邪魔者は消せ!」

 という論理になり、

マスコミ・報道という第四の権力と、国会議員・立法という第二の権力とを兼務するのが、平井一族の経営姿勢であるなら非常に危険である。

なお、香川県警北警察署は、今回の事件を罰則有りの特別法・鳥獣保護法で現在捜査中。


■ 本紙の名を語った、談合情報にご用心 


七月二十四日、長尾土木事務所に談合情報があった。

四国タイムズ支局長の山上と名乗る男で、草刈がどうのこうのとかで要領を得ない。県からの問い合わせで四国タイムズには支局長というポストも山上という社員もいないと返答した。本紙にとっては迷惑な話。

四国タイムズの名を用いた脅しやたかりがあれば、是非本紙に一報をお願します。



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